【北海道ニュース】ついに緊急事態宣言。なぜ後手後手の対応となってしまうのか

こんにちは、ありあとです!

 

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ついに私が住む北海道にも緊急事態宣言が発令されるようです。

私の周りにも以前から、緊急事態宣言を求める意見がちらほらあり、ようやくだな、という印象です。

しかも、道内の感染者が700人を超えた昨日の段階でも、「まん延防止措置の効果を見極めるとして総理は緊急事態宣言の発令を見送る考えを示したばかりでした。

 

最近の国や自治体の動きを見るとあまりにも、後手後手の対応にしか見えず、国民に不信感が募っているように感じます。

なぜこのように後手後手の対応となってしまうのでしょうか。私なりに考察してみました。

 

圧倒的に不足する科学的根拠

これまでに、札幌市民への外出自粛要請、飲食店の酒類提供の終日停止、地下鉄等の終電繰り上げ、運動会等の延期など、小出しに対策が打ち出されてきました。

そのいずれにあたっても、対策によって具体的に見込める効果について、科学的な根拠を用いた説明は一切ありません。これでは、単に「我慢しろ」と言われているだけで、不満がたまる一方です。

ウイルスが蔓延し出した一年前ならまだしも、一年以上もたってこのような体たらくに、うんざりしている方も多いのではないでしょうか。個人的には緊急事態宣言自体に大きな効果は期待していませんが、結局宣言を出すのであれば、遅すぎる対応としか言えないですね。

 

 

目指す方向性が不明瞭

これまでの経験則から、強い対策を行わなければ今回のような感染者急増につながることは、素人でも容易に想像つきました。

それにも関わらず、まん延防止措置や緊急事態宣言に及び腰だったのは、経済への影響を懸念したからでしょう。経済が完全に停止してしまえば、新型コロナウイルスによる死者数よりも、多くの方が犠牲になるおそれもあるので、経済への影響を勘案するのももちろん大事です。

そうであればこそ、「新規感染者数が●●程度であれば、医療提供体制に影響がないので、経済活動は止めない。一方、●●程度になれば医療提供体制が危ぶまれるので、緊急事態宣言を要請する」などの強いメッセージをあらかじめ発信してほしかったものです。

結局、感染対策を優先するにしろ、経済対策を優先するにしろ、目指す方向性がはっきりしていないため、場当たり的な対応となってしまっているのでしょう。

 

リーダーシップの欠如

最近の鈴木北海道知事の対応について、「遅すぎる」との批判がよく聞こえてきます。昨年2月、独自に緊急事態宣言を出し、その迅速な対応とリーダーシップを賞賛された時とは別人のように見えると言う人もいます。

昨年の独自の緊急事態宣言を出したとき、道議会や市町村、経済界からの反発も相当あったようなので、判断に悩んだのかもしれません。

また、道庁内部にも、感染症対策を優先すべきとする保健部門、経済への影響を懸念する経済部門など、様々な思惑が入り乱れるので、決断できなかったのも背景にあるのだと思います。

しかし、そのような中でも迅速に判断することが首長に与えられた役割のはずです。

今回のケースだと、判断が遅れてしまったことが、結局、感染対策も経済対策もうまくいかないという悪循環に陥ってしまったのだと思います。