【北海道ニュース】成人式クラスター発生、道職員も。

本日の記事で気になった記事について感想を書いてみました。

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5月2日に北海道岩見沢市で成人式が開かれた後、新成人たちが会合を開いた結果、9日までに19人もの陽性者が確認される事態となりました。

 

岩見沢市はどのように成人式を開催した?

岩見沢市の公式HPによると、中学校区域ごとに3部(11:00~、13:30~、15:00~)に分けて、まなみーる・市民会館で開催しています。

参加者400人余りを3部にわけて開催することにより、感染対策にも配慮して実施たのだと思います。

ただ、市外在住の新成人に対しては、「緊急事態宣言対象地域や札幌市から参加される場合は、感染防止対策を講じていただきますようお願いします。」と呼びかけるにとどまっており、参加は禁止していなかったようです。

一方で、「式典前後のクラス会や大勢での会食を控えてください。」とも伝えていたようです。

https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/content/detail/3095447/

 

何が問題の根源だったのか

新成人のモラルの問題でない

新成人たちのモラルの問題にするのは簡単ですが、感染が拡大する中で、成人式を開催する判断を行ったことが一番の問題だと思います。

式典自体の感染対策が万全であったとしても、20歳になったばかりの新成人たちが、久しぶりに会った同級生と式典後に会食しないわけがありません。

当然のように想定できることであり、成人式を開催するという判断をした岩見沢市の責任は重いと思います。

 

東京や札幌からの参加を禁止にしなかったこと

岩見沢市HPによると、東京や大阪などの緊急事態発令地帯や道内の感染の中心地の札幌からの参加を禁止にしていません。

これらの地域から参加する新成人に感染者がいることは容易に想像でき、クラスターの発生確率を高めたのだと思います。

 

なぜ中止にしなかったのか

岩見沢市にとって、中止にする決め手が欠けたことでしょう。

役所のような組織にとって、一度決めたことを覆すにはそれなりの理由が必要です。

 

成人式が開催された5月2日時点では、まだ札幌へ「まん延防止等重点措置」の要請をするかしないかの段階であり、岩見沢市のある空知地域の感染者数は、4月25日0人、26日6人、27日2人、28日4人、29日2人、4月30日1人、5月1日1人と低水準でした。

また、三ヶ月半ぶりに道内の感染者数が過去最多を更新したのが、5月2日だったということもあり、事前に中止の判断にまで至らなかったのでしょう。

 

とはいえ、すでに東京や大阪は緊急事態宣言が発出され、札幌の感染者数が急拡大しているおり、成人式を開催した場合に起こりうることは想像できたはずなので、勇気を持って中止の判断をすべきだったと思います。

 

他の自治体は?

そもそもなぜ5月に成人式をやるの?と疑問を持つ方も多いと思いますが、新型コロナウイルスが蔓延していた1月を避けて、5月に開催することとしていた自治体は多数あります。

道内でも、旭川市江別市千歳市小樽市など44市町村が、5月に延期して実施する予定としていました。

岩見沢市のように予定どおり5月に開催した自治体もありますが、旭川市恵庭市北広島市小樽市のように再延期した自治体も複数あります。